About

UTDSの設立
 

2005年4月に3人の大学院生(中川智皓、斉藤美穂子、小林良裕)によって創設されました。以来、国内・国際大会にて成績を残すと共に、学生・社会人のパーラメンタリーディベート指導において国内で中心的な役割を果たして来ました。現在は学部生部員を中心に、院生・社会人も交えて活動をしております。

UTDSの目的
 

UTDSは、英語でのディベートを通して、英語能力の向上のみならず、論理的思考力、幅広い教養、そしてプレゼンテーション能力を身に付けることを 活動の目的とします。

UTDSの活動
 

ディベートの形式は、国際大会で主に用いられている、イギリス議会を模したパーラメンタリー形式です。学期中は週に1・2回程度、東京大学駒場キャンパスに集まって、ディベートの練習をします。大会前には、出場者が中心となり自主練習を行います。

また、英語ディベートの社会的認知向上のために、土曜・日曜日に、社会人の方とも積極的に練習を行います。

高校生の英語ディベートの大会の補助をするなど大学の枠にとどまらない学外での活動も盛んに行っています。

ディベートのみならず、春、夏の合宿など楽しいイベントも盛りだくさんで、一生物のかけがえのない仲間と思い出を作ることができます!

 

パーラメンタリー・ディベートとは?


I.
概要

Parliamentary Debateはイギリスの国会を模倣した形式のディベートです。ある議題(motion)が与えられ、government(与党)とopposition(野党)の2チームにわかれます。一般聴衆であるジャッジをより説得力のあったチームが勝者となります。
II.構成員

各チームの役割及び構成は以下の通りです。

Government(与党側) Opposition(野党側)
役割 motionを支持 motionを反対
構成員 Prime Minister(PM),Member of Government(MG) Leader of Opposition(LO), Member of Opposition(MG)

絵で表すとこのような感じです。

議会

III.準備時間、スピーチの制限時間

Motionの発表後チームには準備時間が20与えられ、motion発表の20分後にPMのスピーチが始まります。スピーチを行う順番と制限時間は以下のとおりです。

1. Prime Minister(PM)…..7分
2. Leader of Opposition(LO)…..7分
3. Member of Government(MG)…..7分
4. Member of Opposition(MO)…..7分
5. Leader of Opposition Reply Speech(LOR)…..4分
6. Prime Minister Reply Speech(PMR)…..4分

IV.スピーカーの順序について

20分の準備時間が終わる

1.Prime Minister(PM)が話す。motionに対する基本的な立場を述べるとともに、これを支持する根拠を説明する(賛成側立論、7分)。

2.Leader of Opposition(LO)が話す。自らの立場を説明し、相手が主張したmotionの支持の理由に対して反論し、motion に反対する根拠を述べる。(反対側立論、7分)。

3.Member of Government(MG)が話す。賛成側立論を述べる。(7分)

4.Member of Opposition(MO)が話す。反対側立論を述べる。(7分)

5.Leader of Opposition(LO)が話す。今までのスピーチの内容をまとめ、この試合で何故自分たちが勝ったかを述べる。新しい議論を持ち出してはいけない。(4分)

6.Prime Minister(PM)が話す。今までのスピーチの内容をまとめ、この試合で何故自分たちが勝ったかを述べる。新しい議論を持ち出してはいけない。(4分)

試合終了

ジャッジが勝敗を発表

以上の文章を図でまとめるとこのようになります。

ぱら
V.Point of Information

Constructive Speechの間に限り、point of informationというルールがあります。Point of Informationとは、相手側がスピーチをしている最中に質問やコメントを発言することです。POIをするときは、”point of information!”と言って立ちます。スピーカーはPOIを取ることもできますが、断ることもできます。なお、POIでたてるのはスピーチの1分目~6分目までです。

VI.具体例

 

パーラメンタリーディベートでは、毎回の試合の議題が異なります。議題は、経済、政治、生命倫理、国際関係などの社会に関する議題から、「独身か結婚生活、どちらのほうが良いか」などといった価値観について競うものまで、様々なトピックを扱います。

具体的なモーション(議題)は、以下の通りです。

“This House Would ban tobacco”

“This House Believes That the International Whaling Commission should allow commercial whaling.”

“This House Believes That love overcomes any obstacle”


VII.最後に

Parliamentary Debateでは論理も大事ですが、一般聴衆を引きつけ、自らの立場のほうが何故優れているかを議論するためユーモアも要求されます。また、20分という短い時間の中でいかに説得力のある議論をくめるかという点もParliamentary Debateの特徴であり、醍醐味でもあります。

特別協力:重堂佑樹(青山学院大学)、中川智皓(東京大学)、小林良裕(東京大学)

 

UTDSの練習等に興味を持たれた方は utdskomaba@gmail.com  にご連絡ください!